2009-6-22

【パスナビ】「世界記録」

   
 みなさん、こんにちは。カッキーです。
 先日『JAPAN OPEN 2009』を見学してきたので、競泳について書きたいと思います。


(▲このカッパみたいなのは日本水泳連盟のキャラクターで「ぱちゃぽ」といいます)


 競泳は2000年のシドニーオリンピックで北島康介選手(ちなみに私と同じ年です)が高校生ながら4位に入賞し、翌年福岡で行われた世界選手権でイアン・ソープ選手が世界新記録を連発して活躍してから、一気にメジャーになりました。それまでは代表選考会も無料で見られたし、選手と観客は同じ席にいましたが、今では、代表選考会を一日一番いい席で見るには6000円(!)もします。

 それから2003年に北島選手が世界新記録を樹立し、アテネ、北京と2冠2連覇を達成し、そこに、昨年のレーザーレーサーに始まる高速水着問題が起きて、ずいぶん注目が集まる競技となりました。

そこで、最近私がよく聞かれる質問が

①高速水着ってどうなの?
②入江君ってどうなの?

の2つです。

①高速水着問題について。

 まず、本当に水着だけでそんなにタイムが変わるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この一年半のレース結果を見ていて、間違いなく効果があります。
 私は2歳から大学卒業まで、20年ほど競技をやっていましたが、今までいわゆるビキニ型から、ロングスパッツ型、フルスーツ型(全身型)と大きく形を変え、見ためでは、今回以上の劇的な変化を遂げたことがありましたが、そのときでさえタイムにこれほどの影響はありませんでした。

 今回の水着に関しては、トップ選手で、100mにつき0.5~1秒程度タイムが縮まるようです。北京オリンピックでメダルを獲得した後輩にも聞いてみましたが、水に入った瞬間に違いがわかるそうです。
 高速水着以降、更新された世界記録は男女で40種目中33種目になります。参考までに陸上競技においては、同期間内で更新された世界記録は、80種目中8種目です。
もちろん競技の成熟度、力学的視点からの理論確立、などに差があるので参考にしかなりませんが、驚異的な数字だと言ってよいと思います。
 私も、元競技者として、一度は着用して泳いでみたいなぁと思っていますが、いかんせん高額なのです…。(フルスーツだと5万円以上します)


②入江陵介選手について

 先日の『日豪対抗戦』で未公認ながら、世界記録を樹立し(日本記録としては公認されているので、下の写真のような不思議な現象が起きています)『JAPAN OPEN 2009』でもすべての観客の視線を釘付けにしていた入江陵介選手。私も、目の前で世界記録が樹立されるのを見てみたくて、観戦に行きました。


(▲WRとNRが逆転しています)

 彼はすごいのか?…と聞かれれば、 「天才です」としか、言いようのないほど、彼の泳ぎは卓越した技術によって支えられています。一番の特徴は体の軸がまったくぶれないこと。競泳に関わったことがない人が、テレビで見てもわかるぐらい飛びぬけた技術を持っています。まさに水面を滑るように泳いでいきます。一緒に観戦に行った陸上競技専門の友人も「あんな風に泳げたら気持ちいいだろうね」と、ためいきまじりに話すほど。間違いなく世界一美しく泳ぎます。

 『JAPAN OPEN』では、残念ながら、世界記録には0.15秒及びませんでした。ですが、トップアスリートにもなると、最高のパフォーマンスを発揮出来るのは、年に1、2回程度。今回は、あくまでも、世界選手権前の“代表選手国内お披露目”程度の大会で、選手が「賭ける」対象にはなり得ない大会です。

 彼は、世界選手権では、公認水着で必ず世界記録を更新してくれると思います。代表選手に彼の練習中のタイムを聞く機会があったのですが、間違いなく世界記録を更新する実力はあります。とても楽しみです。

 世界選手権では、1つ以上の金メダルを含んで、6個のメダル獲得というのが、日本選手団に対する私の予想です。

 もし、少しでも興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、是非とも生で観戦してみてください。世界記録が目の前で更新されたときは本当に鳥肌が立ちます。間違いなく人類史上その彼、彼女が一番速いということ。これは、思っているより強烈なインパクトを受けること間違いなしです。


(▲真ん中の青い帽子が入江選手です)

byカッキー

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