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【パスナビ】 アメリカ大統領選にみる敗者の言葉


アメリカ大統領選挙に決着がつきましたね。
アフリカ系アメリカ人で初の大統領誕生ということで、歴史的な選挙でした。

4年に1度のアメリカ大統領選挙では、毎回、数多くの名言が生まれています。
今回、当選したオバマ氏のスピーチも名言の宝庫。
Yes, we can ! (私達にはできる!)というフレーズも、すっかり有名に
なりましたね。
彼の勝利宣言でも、こんな印象深い言葉がありました。
「希望へ向けて歴史の舵をとる日がやって来ました」

かつてジョン・F・ケネディ大統領の就任演説では、こんな名言が生まれました。
 ▼
「国家があなたのために何をしてくれるかではなく、
あなたが国家のために何ができるかを問おうではありませんか」

ニュースでは、とかくこのような勝者の言葉がクローズアップされますが、
じつは選挙に負けた側にもいろいろな言葉があります。

歴代大統領のうちで最も人気が高いと言われるエイブラハム・リンカーン大統領
歴史で学ぶ「人民の、人民による、人民のための政治」という彼の言葉が有名ですが
大統領になる前に上院選挙で敗れたときには、こんな悲しげな言葉を残しています。
 ▼
「暗闇で自分のつま先をぶつけた哀れな少年のような気持ちだ。
でも私は、もはや少年ではないから、
声を出して泣くには、もう歳をとりすぎているし、
だからといって、笑うこともできないし…」

…ものすごい落ちこみかたですね。

今回、民主党の予備選でオバマ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏は、
あと一歩で女性初の大統領になれなかったことを、こう表現しました。
 ▼
「最も高く、最も硬い、あのガラスの天井を、割ることはでき
ませんでした。
 でも、みなさんのおかげで、ガラスの天井には約1800万
ものヒビが入り、その隙間から光が射して、かつてなかった
ほどに輝いているのです!」

こちらは堂々たる撤退宣言ですね。
本当に負けたのかどうかも分からなくなるくらいの風格です。


アメリカの選挙の場合、敗者の言葉が日本と全く違う点がひとつだけあります。
それは、家族に対して感謝の気持ちをはっきり伝えること

そういう意味で最も印象深い敗北宣言のひとつは、
2004年の民主党予備選で敗れたジョー・リーバーマン氏の言葉。
 ▼
「私は大統領になれませんでしたが、
妻のハダサは、きっと素晴らしいファーストレディになれたでしょう。
私はラッキーな男です。
なぜなら、今、そのハダサが私と一緒に、ここにいて、
これからもずっと、私のファーストレディでいてくれるから…」

日本人の候補者では、なかなかここまで言える人はいないでしょうね。
一番身近な人に、あらためて面と向かって感謝の気持ちを伝えるって、
簡単そうに見えて、じつは一番難しいことなのかもしれません。

心に響く敗者の言葉には、勝利宣言以上にドラマがあると思います。
でも、それは悔いなく最後まで全力で勝負に挑んだ人だからこそ、
自然にできるワザ、なのかもしれませんね。



(byネーバリー)

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