【パスナビ】「キャリアガイダンス」は大学を変えるか
今、大学の役割が変化してきている。
文部科学省が大学設置基準を改正して、平成23年度から全大学で
「キャリアガイダンス」が実施されることになった。
そもそも、ここでいう「キャリアガイダンス」とは何だろう?
一見すると、「就活のためのガイダンスをやるのかな?」という印象を受ける。
それなら既にほとんどの大学でやっている…、と思う方もいるかもしれない。
しかし、「キャリア(career)」は、本来 「就活」だけを指すわけではない。
「就職しない」という選択や、「ボランティア」などのお金に関係しない活動も、
広義では「キャリア」に入る。
社会に出てからの生き方そのものを「キャリア」と呼ぶこともできる。
つまり、「キャリアガイダンス」とは、
「社会のなかでどう生きていくかについての指導」と捉えることもできるだろう。
かつて、バブル景気の頃までは、この指導の大部分を企業側が担っていた。
人材育成は、入社後の研修などに委ねられていたところも大きい。
それが、近年になって状況が一変した。
不況による雇用状況の悪化で、企業側も「一から育てる人材」ではなく
「即戦力」を求める傾向が強まっている。
言い換えれば、それだけ「すぐに使える人材」でなければ
なかなか容易には採用しなくなってきている。
大学の立場からみても、状況は変わってきた。
かつては受験者数が増加傾向にあったことも手伝って、
入学試験による選別で、「学生の質」を担保できていた。
しかし、18歳人口が減少するようになると、
一部の大学・学部を除いて、入学者数の確保自体が最大の命題になり、
その入学者の質の確保まで徹底することが難しくなっている一面も出ている。
卒業生を社会で活躍できる人材として送り出すためには、
社会への適応能力、専門知識、職業的な能力などを
大学卒業までに、学生に身につけさせる必要がある。
そのための指導を「社会的・職業的自立支援」と呼ぶ。
「卒業生の社会貢献能力の質保証」という課題は、
今後、各大学に大きくのしかかってくるだろう。
しかし、別の角度からみると、
この状況は大学側にとって大きなチャンスになると思う。
もともと大学は「研究」だけでなく、
こうした「人材育成」や「社会還元」も目的に設置されている。
社会で活躍する素晴らしい「人材」を生むことが、
大学にとっても、何よりの「社会還元」になることはいうまでもない。
この変化によって、社会における「大学」の存在意義や役割が、
ますます大きくなっていく可能性がある。
「パスナビ for Teachers」では、
「今月の視点」でキャリアガイダンスについて掲載しています。
ぜひ、お読みください。
▼ ▼ ▼
大学の“役割”と学生の“自立支援”!
(いけまる)
文部科学省が大学設置基準を改正して、平成23年度から全大学で
「キャリアガイダンス」が実施されることになった。
そもそも、ここでいう「キャリアガイダンス」とは何だろう?
一見すると、「就活のためのガイダンスをやるのかな?」という印象を受ける。
それなら既にほとんどの大学でやっている…、と思う方もいるかもしれない。
しかし、「キャリア(career)」は、本来 「就活」だけを指すわけではない。
「就職しない」という選択や、「ボランティア」などのお金に関係しない活動も、
広義では「キャリア」に入る。
社会に出てからの生き方そのものを「キャリア」と呼ぶこともできる。
つまり、「キャリアガイダンス」とは、
「社会のなかでどう生きていくかについての指導」と捉えることもできるだろう。
かつて、バブル景気の頃までは、この指導の大部分を企業側が担っていた。
人材育成は、入社後の研修などに委ねられていたところも大きい。
それが、近年になって状況が一変した。
不況による雇用状況の悪化で、企業側も「一から育てる人材」ではなく
「即戦力」を求める傾向が強まっている。
言い換えれば、それだけ「すぐに使える人材」でなければ
なかなか容易には採用しなくなってきている。
大学の立場からみても、状況は変わってきた。
かつては受験者数が増加傾向にあったことも手伝って、
入学試験による選別で、「学生の質」を担保できていた。
しかし、18歳人口が減少するようになると、
一部の大学・学部を除いて、入学者数の確保自体が最大の命題になり、
その入学者の質の確保まで徹底することが難しくなっている一面も出ている。
卒業生を社会で活躍できる人材として送り出すためには、
社会への適応能力、専門知識、職業的な能力などを
大学卒業までに、学生に身につけさせる必要がある。
そのための指導を「社会的・職業的自立支援」と呼ぶ。
「卒業生の社会貢献能力の質保証」という課題は、
今後、各大学に大きくのしかかってくるだろう。
しかし、別の角度からみると、
この状況は大学側にとって大きなチャンスになると思う。
もともと大学は「研究」だけでなく、
こうした「人材育成」や「社会還元」も目的に設置されている。
社会で活躍する素晴らしい「人材」を生むことが、
大学にとっても、何よりの「社会還元」になることはいうまでもない。
この変化によって、社会における「大学」の存在意義や役割が、
ますます大きくなっていく可能性がある。
「パスナビ for Teachers」では、
「今月の視点」でキャリアガイダンスについて掲載しています。
ぜひ、お読みください。
▼ ▼ ▼
大学の“役割”と学生の“自立支援”!
(いけまる)
コメント