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【パスナビ】 譲れない一線

この不況が、受験生の心理にも大きな影響を与えている。

旺文社教育情報センターがまとめた2010年の私立大学志願者動向分析によると、
難関大学から中堅大学へとランクダウンする出願傾向が見られたという。
多くの受験生が「受けたい大学」ではなく「受かる大学」を選択したことになる。

大きな理由は2つあって、1つはこのセンター試験の難化である。
国語、数学I・A、物理I、化学I、政治・経済などの平均点が、
2009年に比べ大幅ダウンしたことで自信を喪失した受験生が多かったと推測する。
その結果、直前で慎重な出願に切り換えた受験生も多かったのだろう。

そして、もう1つの要因が冒頭に述べた この不況である。
「絶対に『不合格』を避けなければならない!」 というプレッシャーが、
例年にも増して受験生を追い詰めていると考えられる。

こうした受験生の選択を、私共のような業界の関係者は単純に批評できない。
経済的な面や様々な状況から、受験生はまさに究極の選択を迫られているのだ。
その受験生達の苦悩を察すれば、胸が締め付けられる。
「第一志望は譲るな!」とか、「初志貫徹!」とか、
歯切れがよい乾いた言葉を、無責任に受験生にかけるべきではないだろう。

こういう時代である。
やみくもに高望みするだけが能じゃない。
時には妥協や調整があってもいいのではないか。
将来の目標がなかなか見つからずに、七転八倒することがあってもいいと思う。
目標を途中で変更する自分も 否定する必要はない。
すんなりと進路を決めることが、クールでカッコいいわけではない。

ただし唯一、受験生の方々にお伝えしておきたいことは、
「行きたくもない大学を受験すべきではない」 ということである。

「合格したけど、そこへ行きたくない…」 というメールを、
今年の春に合格者の方々から幾通か頂いた。
行きたくもないキャンパスで、これからの数年間を過ごすのだろうか。
きっとそのほうが浪人するよりも苦痛だろうと思う。
もし、「自分に合わないから」 という理由で大学を辞めて受験し直すのであれば、
結果的には、よけいに経済的な負担もかかることになる。

受験するからには、「その大学に行きたい」という気持ちを込めて向かうべきだと思う。
「合格」はゴールではなくて、新たな生活の始まりなのだから。

多少の軌道修正をしたとしても、最終的に自分自身が納得できるかどうか。
進路選択のポイントは、詰まるところ、その一点に尽きると思う。
そのためには、「譲れない一線」 を心の中に持っておいたほうがいいだろう。
「ここまでは妥協する、でもここからは妥協しない」 という線である。
そうすれば最後まで頑張れるし、きっと悔いは残らない。


大学入試の志願者動向分析をパスナビでチェックしておこう!
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2010年 私立大入試 志願者動向分析
2010年 国公立大入試 志願者動向分析






(いけまる)

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