【パスナビ】 オーキャンへ行く意義はあるか
「オープンキャンパスに行く意味って、本当にあるんでしょうか?」
この類のご質問を立て続けに受験生の方々からいただいて、
あらためてオープンキャンパスの意義を考えることにした。
たしかに志望する大学が自宅から遠い場合は、
受験生にとって時間的にも経済的にも負担が大きい。
わざわざ交通費をかけてまで、場合によっては宿泊費まで捻出して、
キャンパスを見たりイベントに参加したりする価値は本当にあるのだろうか?
大学に関する情報データなら、現場に行かなくても手に入る。
受験生の立場になって考えれば考えるほど「難問」であることに気づいた。
螢雪時代編集部による大学合格者へのアンケート調査によると、
夏休み中にオープンキャンパスに行った人の割合は約52%だったそうだ。
つまり、オープンキャンパスに行く人と行かない人の割合は、ほぼ半々である。
統計だけでは、ますます判断に迷いそうだ。
個人的な昔話で恐縮だが、私自身が大学受験の頃は
「オープンキャンパス」という言葉が現在のように確立していなかった。
ましてや短縮形での「オーキャン」だの「OC」だのという言葉もなかった。
また携帯電話やインターネットもない時代だったので、
情報はほとんど自分で本や冊子で調べるしかなかった。
ちなみに私の友人は、まさに『螢雪時代』だけで志望校を決めていた。
そんな折に、地方に住んでいた私は、夏休みに志望大学を訪ねてみた。
最初に足を運んだ大学は、思い描いていたイメージと全然違っていた。
いつも写真で憧れていた中庭はじつは手入れも行き届いておらず、
構内は殺伐としていて、誰に何を訊いても応対が冷たい感じがした。
大学とは こんなに味気ない場所なのかと思った。
しかし、次に足を運んだ大学は、逆の意味でイメージと違っていた。
大きなキャンパスではなかったが、アットホームだった。
学生達はオシャレではなかったが、飾り気がなくて活気に溢れていた。
芝生で休んでいた学生に恐る恐る学食の場所を訊いてみると、
笑顔で教えてくれたついでに、大学内をいろいろと案内してくれた。
この学食で食べて、あのグラウンドを走って、
この図書館で勉強して、下宿するならあの辺りで…。
自分自身の学生生活を想像したら夢がひろがって、
勉強に対する気持ちが大きく変わったのを感じた。
『大学受験パスナビ』携帯版の「悩み相談室」で
数多くの受験生のご質問に答えているサブロー先生によると、
オープンキャンパスの意義は「先輩大学生と会って話すこと」だという。
「大学の学舎を見ること」や「職員の方と話すこと」よりも
「先輩大学生…」を真っ先に挙げられたのは意外だった。
大学の職員や教授からではなく先輩からの話を重視するのは、
おそらくその大学に関する本音が垣間見られるからだろう。
オープンキャンパスでは、ほとんどの場合、ボランティアの大学生達が沢山いる。
今では、大学によってはこのボランティアになるのも大変な競争率だという。
先輩達からすれば、後輩達からの質問は嬉しいものである。
たとえ大学の良いことしか言わないように先輩が構えていたとしても、
後輩達に真剣に訊かれたら正直に答えてしまうのが人情である。
では、どんなことを先輩に尋ねればよいのだろうか?
サブロー先生はここで10のチェック項目を挙げている。
1.入試関連の確認
(たとえば、入試の思い出話などからでも状況が分かる。)
2.学部・学科の内容確認
(たとえば、講義はどんな感じで何を学べるか…など。)
3.資格取得
(たとえば、資格のための特別講座はあるか…など。)
4.学内の施設・設備
(たとえば、学食のメニューの話からもキャンパスライフが分かる。)
5.学生生活の確認
(たとえば、サークル活動から学生生活が分かる。)
6.就職状況の確認
(たとえば、卒業生の就職先や就活はどんな状況か…など。)
7.大学院への進学状況
(たとえば、大学院への進学を考えている人はこのときに情報を仕入れておこう。)
8.交通アクセスの確認
(たとえば、最も安くて早い交通経路を教えてもらおう。)
9.奨学金制度の確認
(たとえば、学内のお得な奨学金制度はあるか…など。)
10.その他
(たとえば、訊きにくいかもしれないが退学率の状況…など。)
これらの項目から自分で優先順位を決めて、
質問できることから気軽に質問していけばいい。
ついでに先輩の勉強方法なんかも、訊けたら訊いてしまおう。
つまり、入試案内やデータだけでは分からない情報も
オープンキャンパスだからこそ仕入れることができる。
大学は入学するだけの場所ではない。
実際に学生生活を送る場所である。
未来のキャンパスライフが輝くものになるかどうか、
自分自身の目で、耳で、肌で、実際に感じることで分かるだろう。
志望大学を一度でも見ておく価値は、きっとあると思う。
「この大学に来たい!」と強く思った人のほうが、断然、学力も伸びるだろうから。
『大学受験パスナビ』でオープンキャンパスを検索してみよう!
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「オープンキャンパス特集」
(いけまる)
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