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【パスナビ】将来の仕事を考えるとき…

先日、会社訪問に来た「編集者志望」だという高校生から質問を受けた。
「どうして出版社に入ったのですか?」

「はい、それはね、本の編集をしたくて…」 と話し始めて、
これでは自分の話がまとまらないことに気がついた。
個人的な話だが、自分の場合は今まで幾つもの事業に関わったものの、
出版社にいても「本」の編集をしたことがない。
むしろ、学生の頃には想像もしていなかった仕事をしていたりする。
…ということは、自分の場合は人生の選択を失敗したのかというと、
正直に申し上げて、「そんなことはない」と断言できる。
出版社に入った自分の選択は間違っていなかった、と感じている。

それはなぜだろう?

出版社の仕事が「本の編集」に留まらないことを知っているからである。
自分の「仕事」の存在意義を全体観から捉えているからかもしれない。
…でも、おそらく学生の方々に、こんな舌足らずな説明をしてみても、
いったい何を言いたいのか、分かりづらいことだろう。

具体的な話をしてみよう。

一冊の本は、執筆者や編集者以外にも多くの人の手で出来上がっている。
例えば、どんな本が求められているかを調査する人。
ページや表紙をデザインする人。
挿絵を描く人。
製作の進行を管理する人。
印刷をする人。
製本をする人。
売り方の戦略を考える人。
滞りなく流通させる人。
効果的な宣伝を仕掛ける人。
………
数えきれない人達の努力によって、一冊の本が読者に届くのである。
しかも、出版社が作っているのは、書店の店頭にある本だけではない。
たとえば電子媒体やインターネットなど、
様々な形で商品や情報を世のなかに送りだしている。
また、そこから新たなビジネスを生み出す人もいる。

これは「本」の仕事に限ったことではなく、
どの業種においても同じことが言える。
たとえば、テレビ局もそうである。
「テレビの仕事がしたい」という希望があったとしても、
テレビの仕事はカメラの前に立つことだけではない。

一つの報道番組を作るとしよう。
テレビに映っているアナウンサーは番組の仕事の一部であって、
そのテレビカメラが映していないところで沢山の人が仕事をしている。
取材する人、構成する人、道具を作る人、制作進行する人、
照明、撮影、音響、…その仕事の種類は数えきれない。
朝の報道番組だと150~200人のスタッフによって成り立っているという。

社会は、それぞれの人が役割を担うことで成り立っている。
そのチームワークが「仕事をする」という意味なのである。

これから将来の夢に向かって進む人達には、
「社会のチームワークの中に入っていく」 という意識も
忘れずに持ち合わせていてもらいたいと願っている。


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    ▼

「フジテレビのお仕事!」密着レポート










 (いけまる)

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