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【パスナビ】 実るほど…

  
実るほど頭を垂れる稲穂かな

「キムタツ先生」こと灘中学校・高等学校の木村達哉先生が
『螢雪時代』でのメッセージで取り上げたことわざである。

もともとは、「学や徳を重ねた人ほど謙虚になっていく」 という意味である。
稲穂は実れば実るほど、その重みで穂先が垂れていく。
それを人に例えて、成功したときこそ周囲に頭を下げる謙虚さと
感謝の気持ちが必要だという戒めの言葉にもなっている。

しかし、それは常に過去を振り返って気づくものかもしれない。
若い頃の自分はなんて生意気だったのだろう、と今になって赤面したりする。
できることなら、タイムマシンで一人一人に頭を下げに行きたいくらいである。
…などと言いつつも、そういう今でも、自分の傲慢さに後から気づくことが多い。
たいていの場合、自分の傲慢さに気づいた頃には「あとの祭り」だったりする。
そして、いろいろな人に恥を振りまいては日々反省を繰り返す。
「相手変われど主変わらず」といったところだろうか。
「頭を垂れる稲穂」になるのは、歳を重ねても簡単なことではないらしい。

キムタツ先生の場合は、全く違う視点からこのことわざを解釈している。
うまくいったと思ったときほど、足下の弱点を見直すべし
という意味に変えて、このことわざを解説している。

たとえば模試でいい判定をとったとき、
喜んで終わってしまう人は、最終的に「実らない」という。
間違えた部分や基本事項をもう一度じっくりと見直して、
自分の弱点をつぶしておくことが何よりも重要だと説いている。
本番の入試で「実る」のは、こうして「頭を垂れた」人だという。
いわば、「勝ってかぶとの緒を締めよ」 ということだろうか。

入試の後にガックリと下を向くことのないよう、
今のうちにしっかりと頭を垂れておこう!



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 (いけまる)

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